プロジェクト学習
産学連携で学ぶ、デザイナーの仕事とやりがい
総合デザイン科では、グラフィック科やWeb科と共に授業の一貫として「プロジェクト演習」という企業と連携したグループ学習をする機会があります。実際にクライアントに出会い、話を聞き、課題を見つけ、解決をするためにグループが一丸となって取り組みます。このページでは、実際に行ったプロジェクト活動を参考に、1年間の流れを紹介していきます。
調査と打ち合わせ
事前調査でプロジェクトの外郭を知る
クライアントと打ち合わせをする前に、必ずグループ内で事前調査をします。内容はグループ毎に様々ですが、この取り組みを行うことでこれから進めていくプロジェクトの抱えている問題点やその対策などを学ぶことができます。グループ活動ではメンバー全員が同じ方向をみて進まなければならないため、土台から固めておくことが肝心です。
打ち合わせは「話した者勝ち」
打ち合わせはいつでもどこでもできる訳ではありません。限られた回数の中で、「クライアントの求めているものをいかに聞き出せるか」が今後進めていく上での鍵となります。そのために、予め質問事項をまとめるなどして当日に備えておくとスムーズです。また、この時に企画書を作成しておくと多人数でも話が共有がしやすく、書類が形として残るため後からでも見返せるという利点があります。
制作段階
制作をする時は意図を明確に
プロジェクト活動では、クライアントからポスターなど特定のツールを制作してほしいと依頼をされることがあります。この時に注意をしなくてはならないのが「依頼されたから制作しました」で終わってしまうことです。大切なのは「なぜそれを制作するのか」を考えること。制作物には必ず存在する意味がありますから、それを理解しようとする努力がプロジェクト演習における1つの大きな学びとなります。
時にはクライアントの想像を越える提案も
デザインに1つの解がないように、提案する内容についても唯一の正解を決めることはできません。「もっと違うツールを使用した物があったほうが面白いのではないか」と思いつき、それ提案する。これも正解ですし、極端に言うと、依頼された物とは全く逆の物を提案することもまた正解なのです。何事もまずは挑戦してみましょう。その結果、クライアントの想像の範疇を飛び出した今までにない物を生み出せる可能性があります。