Bookworm

pickup(個人的偏見)

「クスノキの番人」/東野圭吾
「夢幻花」/東野圭吾
「砂漠」/伊坂幸太郎
「逆ソクラテス」/伊坂幸太郎
「フーガはユーガ」/伊坂幸太郎
「コーヒーが冷めないうちに」/川口俊和
「舟を編む」/三浦しをん
「ペンギンハイウェイ」/森見登美彦
「サウスバンド」/奥田英朗
「アコギなのかリッパなのか」/畠中恵
「本日はお日柄もよく」/原田マハ
「未来いそっぷ」/星新一
「告白」/湊かなえ
「一瞬の風になれ」/佐藤多佳子
(敬称略)

Favorite book

死神の浮力/伊坂幸太郎

一年前、一人の少女が殺された。犯人として逮捕されたのは近所に住む二十七歳の男性、本城崇。
彼は証拠不十分により一審で無罪判決を受けるが、被害者の両親・山野辺夫妻は本城が犯人だということを知っていたー。
人生をかけて娘の仇を討つ決心した山野辺夫妻の前に、死神の千葉が現れる。

こんな人物が身近に現れたら、彼/彼女は死神かもしれません──。(1)CDショップに入りびたり(2)苗字が町や市の名前と同じ(3)会話の受け答えが微妙にずれていて(4)素手で他人に触ろうとしない。1週間の調査の後、死神は対象者の死に「可」「否」の判断を下し、「可」ならば翌8日目に死は実行される。ただし、病死や自殺は除外。まれに死神を感じる人間がいる。
過去の事件・犯人への復讐、一見殺伐していると思いきや、死神・千葉の登場でシュールに読める小説です。 この小説に出てくる言葉は、独特で、妙に変だったり、的を得ていたり。もしかしたらその言葉で楽しんで読めると思います。
山野辺夫妻の復讐劇が終盤に近づき終わりを迎えた時、千葉がどちらの判断を下すのか。是非読んで確認してみてください。

四畳半神話体系/森見登美彦

私は冴えない大学3回生。バラ色のキャンパスライフを想像していたのに、現実はほど遠い。
悪友の小津には振り回され、謎の自由人・樋口師匠には無理な要求をされ、孤高の乙女・明石さんとは、なかなかお近づきになれない。いっそのこと、ぴかぴかの1回生に戻って大学生活をやり直したい!
さ迷い混んだの4つの平行世界で繰り広げられる、滅法おかしくて、ちょっぴりほろ苦い青春ストーリー

出てくる登場人物たちは皆曲者ばかり!独特な表現と世界観に引き込まれる作品です。
4つの並行世界で、私はどんな結末を迎えるのか。その結末を迎えるにあたって、どんな背景があったのか。なぜその結末に辿り着いたのか。その経緯を多くの曲者たちと、主人公である私と共に辿ってみてください。