珈琲の発祥
日常にある珈琲、その発祥
『長崎土産』という文献によると、1847年(弘化7年)長崎のオランダ商館から伝来したとされています。伝来してきた初期の頃、大田南畝(蜀山人)という人が、オランダ商館で飲用した記録が残っていますが、「焦げ臭くて味わうに堪えず」と評しています。 日本以外に目を向けると、例えば、17世紀に中東で初めてコーヒーを飲んだヨーロッパ人旅行者は「味は苦く、良い香りがするわけでもないが現地で愛飲されている」と記しています。文化は違えど、それぞれの社会で最初に飲んだ人たちにとって、コーヒーは「おいしいもの」ではなかったのですね 「珈琲」という呼び方になっていたのは、明治になってからでした。 それまでは、「かうひい・かうへい・可否・架口非・口加口非」などなど、いろいろな表現がされていました。